ホームページ XXXⅤ
「なぜ反応がない?」ホームページを公開したのにお問い合わせが来ない理由とは
ホームページをリニューアルした。デザインもきれい、情報もそろっている。なのに、なぜか反応がない。問い合わせフォームは設置したのに、まったく届かない。「もしかして誰も見ていないのでは?」と疑いたくなるような日々。そんな悩みを抱える企業は、決して少なくありません。
でもその原因は、必ずしも“アクセス数の少なさ”や“SEOの弱さ”とは限りません。問い合わせが来ない理由は、もっと根本的なところ――つまり、“伝え方”や“構成の思想”に潜んでいることが多いのです。
このコラムでは、金沢を拠点に企業ブランディングとWeb制作を手がけるVOICEの視点から、「なぜ反応がないのか?」を解き明かします。ホームページはただ“作るもの”ではなく、“反応が生まれるように設計するもの”。その本質に、今こそ立ち返ってみませんか?
01 ホームページは「完成したら終わり」ではない
“公開=ゴール”という思い込みが反応を止めている
ホームページ制作において、よくある誤解が「公開すれば問い合わせが来るはず」という思い込みです。実際には、公開後にどれだけ情報を育て、魅力を更新していけるかが、成果を生むかどうかの分かれ道になります。VOICEでは「ホームページは完成した瞬間からが本番」という考え方を重視しています。なぜなら、ホームページは“伝えるべき価値”を可視化しつづける“メディア”だからです。完成品ではなく、発信力を持った装置として運用しなければ、お問い合わせにつながることはありません。
「公開しただけ」で見つかるほど甘くない
Webは世界に開かれていますが、だからこそ“埋もれる”リスクも高まります。公開=露出ではありません。誰かに届くためには、検索対策も導線設計も、言葉のチューニングも必要です。ただ公開しただけで放置されているページが山のようにある中で、“伝えたいことが届く状態”にする努力が求められます。
「言いたいこと」と「求められていること」は違う
多くのホームページは、企業の「伝えたいこと」だけで構成されています。しかし、ユーザーが求めているのは“自分にとって価値があるかどうか”です。そのズレを認識せずに発信しても、求める反応は得られません。VOICEは、「自分たちの言いたいこと」ではなく「相手が知りたいこと」からコンテンツを組み立てます。
「とりあえず載せた情報」は行動につながらない
「会社概要」「アクセス」「サービス紹介」だけの構成で、本当に問い合わせが来ると思いますか?ユーザーは、“悩みを解決してくれそうか”“信頼できそうか”を見ています。目的に対して“意味のある情報”がきちんと載っているか。その視点を欠いた情報構成では、どんなに整っていても成果には結びつきません。
02 「どう言うか」の前に「何を言うか」を考える
言葉の見せ方ではなく、“中身の本気度”が伝わるか
「デザインはキレイなのに」「構成は整っているのに」――それでも反応がないホームページに共通しているのは、“何を言っているか”が弱いことです。VOICEの基本姿勢は、「どう言うかより、まず何を言うか」。表現より中身、装飾より本質です。問い合わせにつながるページには、明確な“言語の核”があります。それは、“言葉のうまさ”ではなく、“想いの強さ”です。中身のない言葉は、どれだけ整っていても反応を生みません。
「想いを語っているか」それとも「説明しているだけか」
企業紹介やサービス紹介が、ただの事実羅列になっていないでしょうか?求職者でも顧客でも、相手が知りたいのは“この会社がどんな価値観を持ち、なぜその事業をやっているのか”です。VOICEは、想いと背景を“自分の言葉”で語ることを重視します。説明では人は動きません。共感でしか行動は生まれないのです。
「相手の気持ちになって」書かれているか
どんなに正確な情報も、“相手の視点”がなければ、ただの自己満足です。「どんな検索で訪れるのか」「何に困っているのか」「何を不安に思っているのか」――そこに寄り添った構成・言葉になっているかが、反応の有無を左右します。読み手の視点で“問う→答える”という構造が重要です。
「で、どうすればいいの?」に答えているか
ユーザーが情報を読んだあとに「じゃあ、何をすればいいの?」という疑問にすぐ答えられるか。それが行動(CV)に直結します。“問い合わせ”の前に「共感→納得→行動」のプロセスがなければ、反応は起きません。VOICEでは、すべての情報が“行動につながるかどうか”を基準に設計されています。
03 「問い合わせさせる導線」が設計されていない
お問い合わせは“自然に届く”のではなく“設計する”もの
ユーザーが「問い合わせよう」と思うには、“意図的なきっかけ”が必要です。多くのホームページでは、ただ「お問い合わせはこちら」と設置するだけで、訪問者が行動してくれると思い込んでいます。しかし、問い合わせとは“心理的ハードル”を超える行為です。VOICEは、「問い合わせをしたくなる心の流れ」を徹底的に設計します。それは単なるボタンの配置ではなく、気持ちの導線です。「このタイミングで、この言葉があったから動いた」と言ってもらえるような設計が成果を生みます。
「迷わせない」だけでなく「背中を押す」
CTA(Call to Action)は単なる案内ではありません。重要なのは“行動したくなる気持ち”をつくることです。たとえば「お気軽にどうぞ」では不安が解消されません。「◯◯でお困りの方へ、まずは無料相談から」など、相手の心理に合った言葉で誘導する必要があります。デザインではなく“感情に寄り添った声かけ”がカギです。
「問い合わせ前の不安」に答えていない
「しつこく営業されるのでは?」「聞くだけでも大丈夫?」――そうした不安が残っている限り、ユーザーは問い合わせに踏み切れません。逆に、こうした不安を先回りして解消する文言があると、行動のハードルは一気に下がります。VOICEでは、行動を邪魔する“見えない壁”をコンテンツ設計で取り除きます。
「今すぐ行動しない人」も想定しておく
すぐに問い合わせる人ばかりではありません。むしろ多くのユーザーは「もう少し様子を見たい」「いろいろ比較したい」と考えています。そんな人たちにも価値を届けられるよう、資料ダウンロードや事例紹介など“中間アクション”の導線が重要になります。VOICEでは「今すぐの問い合わせ」だけでなく「将来的な問い合わせ」の種も仕込む設計を行います。
04 「世界観」がないホームページは忘れられる
他社と“同じようなサイト”では、記憶にも残らない
ユーザーがいくつかのホームページを見比べたとき、「どこも似ているな」と感じた瞬間に記憶から消えていきます。どれだけデザインが整っていても、“どこの会社だったか思い出せない”サイトでは選ばれません。問い合わせを生むためには、「この会社、ちょっと違う」と感じさせる“世界観”が必要です。VOICEでは、ホームページ全体を“ひとつのストーリー”として設計し、読後に印象が残るような構成を大切にしています。選ばれるためには、まず「忘れられない存在」であることが前提なのです。
「伝わるデザイン」ではなく「覚えられる構造」
きれいなデザイン、読みやすいレイアウト。それだけでは記憶に残りません。色使い、言葉づかい、写真の雰囲気、メッセージの一貫性――そうした“におい”のような感覚が人の印象に残ります。VOICEは、ホームページの構成そのものに「ブランドの空気感」を宿らせることを徹底しています。
「らしさ」のないサイトは、価格勝負になる
情報だけで比べられるサイトは、最終的に価格勝負になりがちです。逆に、“この会社に頼みたい”と思わせる“らしさ”があれば、多少高くても選ばれる。ブランド価値とは、価格競争から自由になる力です。ホームページはその最前線。VOICEは、企業の“価値と個性”を可視化することを、ホームページの使命と考えています。
最後に
ホームページは「つくれば成果が出るもの」ではありません。
自分たちの価値を見つめ、言葉にし、相手の行動を設計し、世界観を示す――そのすべてが揃って、はじめて“問い合わせが生まれるホームページ”になります。
公開したのに反応がない。その原因は、“技術不足”ではなく“言語化不足”かもしれません。
だからVOICEは、制作のスタートに「なぜ問い合わせが来ていないのか」を一緒に考えることから始めます。答えは、あなたの会社の中に必ずあります。
AUTHOR:
VOICE
CONTENTS
ホームページ XXXⅤ
「なぜ反応がない?」ホームページを公開したのにお問い合わせが来ない理由とは
ホームページ XXXⅥ
金沢でホームページ制作を考える|ホームページを「つくる前」に考えておきたい補助金の話
ホームページ XXXⅤ
Webサイト制作を経営戦略の一部として考える|成果につながるサイト設計とは?
ホームページ XXXⅣ
ブランディングを成功させるホームページ制作のポイント
ホームページ XXXⅢ
ホームページリニューアルで企業の成果を最大化する方法
ホームページ XXXⅡ
ホームページのトラフィックを増やすための基本戦略
ホームページ XXXⅠ
ホームページのデザインとブランディングの重要性
ホームページ XXX
モバイルフレンドリーなホームページ制作の重要性と実現方法
ホームページ XX Ⅸ
ブランディングを強化するホームページ制作のコツ
ホームページ XX Ⅷ
ターゲット市場に最適化したホームページ制作の方法
ホームページ XX Ⅶ
UXデザインでユーザーを惹きつけるホームページ制作
ホームページ XX Ⅵ
ホームページでビジネスを成長させるための戦略
ホームページ XX Ⅴ
ホームページの開設目的と役割
ホームページ XX Ⅳ
パーパスブランディングの重要性:企業のビジョンを具現化するデザイン戦略
ホームページ XX Ⅲ
モバイルファースト時代におけるホームページ制作の重要性
ホームページ XX Ⅱ
デザインと課題解決の融合:企業の本当の価値を引き出すブランディング
ホームページ XX I
デザインの力で価値を可視化する:UI/UXの未来像
ホームページ XX
問い合わせが急増!ホームページで効果的なCTA設置の秘訣
ホームページ ⅩⅨ
ブランディングとECの融合:オンラインビジネスの新たな潮流
ホームページ ⅩVIII
マーケティングから始まるホームページ制作の成功法則
#ホームページ ⅩⅦ
ホームページの集客術 SNSの効果的な活用法
#ホームページ ⅩⅥ
AIの進化と共に変わるホームページ制作:新たな関係性の創造
#ホームページ ⅩⅤ
ホームページと採用:過去の教訓と未来への展望
#ホームページ ⅩⅣ
企業の顔となるホームページ:ブランディング戦略を活かした制作術
ホームページ ⅩIII
ブランディングの核心:ゴールデンサークルを活用した価値の可視化
ホームページ ⅩⅡ
ホームページ制作におけるChatGPTの役割と新時代のSEO戦略
ホームページ ⅩⅠ
ホームページの保守管理とSEO|メンテナンスのSEOへの影響
ホームページ Ⅹ
SEOとGA4|新しいアナリティクス時代の最前線
ホームページ Ⅸ
コンテンツファーストなホームページ制作
ホームページ Ⅷ
効果的なWEBサイト制作のポイント|目的を明確にする理由
ホームページ Ⅶ
金沢でのホームページ制作費用:予算別ガイドと選び方
#ホームページ Ⅵ
SEO対策の種類と詳細:内部対策と外部対策の違いについて
#ホームページ Ⅴ
SEO対策で変わるホームページの可能性:効果的な戦略と実施法
#ホームページ Ⅳ
ユーザビリティとアクセシビリティ Webサイトの新たな標準
#ホームページ Ⅲ
Webサイトのレスポンシブデザイン モバイルフレンドリーの重要性
#ホームページ Ⅱ
ホームページ作成を依頼する前に知っておきたい5つのポイント
#ホームページ Ⅰ