005 #ブランディング III
採用サイトリニューアルのポイントと
成功事例解説
採用サイトのリニューアルというと、
デザインや情報整理といった表層的な改善に目が向きがちです。
しかし、それで採用の課題は解決するのでしょうか。
ヴォイスは、ホームページ制作を“解決策”ではなく、
あくまで手段だと考えています。
本記事では、
採用サイトリニューアルを成果につなげるための考え方とポイントを、
事例とともに解説します。
ヴォイスが手がけた採用プロモーションの実績は、
こちらからご覧いただけます。
01 採用サイトのあるべき姿とは?
ホームページは採用を成功させる“魔法の杖”ではない
いまつくろうとしている採用サイトは、どんなコンセプトを伝えるための手段ですか?
どんな戦略の中でどんな役割を果たそうとしていますか?
多くの企業は、成果を期待できるレールに乗ることなく、
ただ単に採用サイトを制作している。
もしくは表層的なデザインリニューアルをしてしまっています。
問題は「人材不足」。
課題は「採用」。
その解決策は「ホームページをもっと魅力的にしなければいけない」でしょうか?
あるいは「採用目的に特化した“採用サイト”が必要」でしょうか?
ヴォイスの答えは、じつはNOです。
ただ単に採用に特化したサイトを制作しても、採用サイトをリニューアルしても、
その企業の人材採用が成功するとは思えない。
採用サイトは「募集ページ」ではありません。
採用サイトは企業の顔です。
いわばブランディングとマーケティングが交差する場所です。
2026年現在、応募者は求人媒体だけで判断しません。
企業名で検索し、SNSを見て、会社としての姿勢や発信内容まで確認します。
採用サイトの印象はもとより企業イメージの評価につながりますが、
“いい顔しか見せていないであろう採用サイト”をチェックしただけで
企業の良し悪しを見定めるほど求職者は単純ではない。
いえ、採用サイトが無意味だという話ではありません。
採用サイトをつくる前に、つくるべきものがある。
その“つくるべきもの”がないまま採用サイトをつくっても課題の解決にはならない。
ホームページだけでなく“採用動画”や“入社案内パンフレット”や“SNS”も同様です。
ただ単にいいものをつくるだけでは解決策にはならない。
それらはすべて手段です。
「どんなコンセプトを伝える手段なのか?」
「どんな戦略における手段なのか?」
コンセプトも戦略も不在に等しいままに採用サイトや採用動画を制作しようとする。
結果、学生や求職者に迎合するようなメッセージや情報を発信する。
先輩社員に「やりがい」を語らせ、「楽しく働いてます」という絵を撮ろうとする。
そんな採用サイトは、世の中にゴマンとあります。
そんな手法は、もうバレているのです。
コンセプトをつくる。そのコンセプトを伝えるための戦略をつくる。
そしてはじめて、その企業にとっての“採用サイトのあるべき姿”が見えてきます。
02 求人媒体は入口。採用サイトは本拠地。
従来型のプロモーションが通用しない理由
企業を選ぶ側にある人材の「知りたいこと」が数年前とは変わっている。
なのに採用プロモーションは変わっていない。
このギャップが企業の採用を苦戦させている。
そこに気づいた企業からブランディングの必要性を感じるようになっています。
多くの企業は、もはや求職者に“選ばれる立場”です。
いま採用サイトの必要性を感じている企業は、「選ばれる側にある」はずです。
数年前とは立場が逆転しています。
にもかかわらず、従来からの採用手法を踏襲して結果を出そうとする。
採用サイトも採用動画も、じつは“あいかわらずのやり方”なのです。
求人メディアに依存するリクルーティング活動も同じです。
従来型の短期的プロモーションの限界
採用サイトのリニューアルが本当に必要なのは、どんな企業でしょうか。
それは「採用活動が求人媒体中心になっている企業」です。
求人メディアに掲載し、応募を待つ。この方法自体は間違いではありません。
求人媒体や広告などのプロモーションは、一定期間で認知を広めるための手段。
即効性は期待できるかもしれませんが、コストをかけ続けなければ応募が止まる。
そこに依存し続けると、企業の“らしさ”は埋もれます。
メディアのフォーマットに合わせた情報だけでは、
他社との違いが伝わりにくいからです。
いまの採用市場で問われているのは、
「どこで働くか」以上に「なぜそこで働くのか」です。
その問いに答えられるのは、自社の採用サイトです。
ゆえに本当に危機感をもっている企業は、採用のやり方を一新しています。
長期的な競争力と独自のメッセージ構築へシフト
求人媒体は便利な集客装置です。
しかし、企業の世界観を十分に伝える場ではありません。
求人メディアの定形フォーマットの中で、
定形文にしか見えない社員インタビューを掲載しても、
受け手が「私はなぜそこで働くのか?」の答えを見いだすのはむずかしい。
求人媒体は“入口”。
自社採用サイトは“本拠地”。
そう考えてみます。
中心をどこに置くのかで、採用戦略の重みは変わります。
リニューアルは、その軸を取り戻すための重要な一歩です。
03 “選ばれる理由”をデザインする
採用サイトで表現すべきは、企業の独自性
「どんなところで働くか?」ではなく「なぜそこで働くのか?」。
求人媒体の定型フォーマットの中では、その問いに答えられない。
採用サイトを持つ意味はここにある。
自社の価値観を発信する採用プロモーションの“本拠地”として機能させる。
では “本拠地”のなる採用Webサイトでは、なにをメッセージすべきか?
たとえば、企業のミッションやビジョンを可視化する。
額縁に飾られているような理念をそのまま発信するのではありません。
独自の言葉で企業の価値を伝える。
結果、広告に頼らない真の採用力を生み出していく。
そのための“自社採用サイト”である必要がある。
ヴォイスはずっと『企業力=採用力』とクライアントにお話してきました。
企業力をはかる物差しは、売上規模などではありません。
人材に選ばれる企業であるか、です。
しつこいようですが、採用サイト制作で大切なのは、
表面的なやりがいや楽しさを表現することなどではありません。
もっと言うと、いわゆるデザインで見せ方を工夫して企業を魅力的に映すかでもない。
そんなことをしても、入社後のギャップが生まれて定着率は低下するだけです。
Z世代を中心にした若い人材にはすぐに見透かされるでしょう。
彼ら彼女らは企業の社会貢献性や働きがいを重視する傾向を強めています。
選びたいのは、独自の使命や価値をもった企業です。
「私はなぜそこで働くのか?」の問いに答えることのできる企業です。
それは求人媒体などで伝えがちな「仕事のやりがい」や
「働きやすい職場環境」といったものではありません。
ホームページや採用動画をつくる前にやるべきことは、
“私たちは何を持って求職者に選ばれるか”を決定することです。
このプロセスを踏まずに採用サイトの制作に走るとどうなるか。
求職者に迎合するような表現で塗り固めたホームページ企画になり、
行き当たりばったりの採用広告をつくることになります。
04 この指とまれの“指”を立てる
リクルーティングプロモーションの成功事例解説
「選ばれる理由」を明確にした採用ブランディング事例。
採用の成果をあげる企業は、この指とまれの“指”を立てている。
ここでは、株式会社ヴォイスが手がけた事例をもとに、
企業が何を軸にして採用サイトリニューアルや
採用プロモーションを全面的に刷新したかを見ていきます。
事例1 中央設計技術研究所『WATER INNOVATION』
採用プロモーション|
石川県|中央設計技術研究所さんのリクルーティングコンセプト開発&Webサイト制作
中央設計技術研究所さんの採用プロモーションについては、
こちらからご覧いただけます。
事例2 千場建設『BOOT NOTO PROJECT』
ブランディング|
石川県七尾市|千場建設 ブランドコンセプト開発・キャラクターデザイン
千場建設さんの『BOOT NOTO PROJECT』については、
こちらからご覧いただけます。
事例3 富士化学工業『BE BRAVE!』
ブランディング|
富山県|富士化学工業 採用コンセプト開発・採用サイト
富士化学工業さんの採用プロモーションについては、
こちらからご覧いただけます。
成功事例から見える共通点
以上の事例に共通していることがあります。
成功している会社は、
“デザイン”ではなく“戦略”を変えていることです。
採用サイトのリニューアルも、採用ツールのデザインも、
見た目を整える作業ではありません。
貴社の採用戦略を再構築するプロジェクトです。
さらに言えば、その企業が持っている独自の価値観を起点にして、
戦略をつくっていくことが重要です。
だから成功事例として今回挙げた企業は、
いずれもブランディングから着手しています。
近年は『採用ブランディング』という言葉も出てきていますが、
まさに企業のブランド構築なくして真の採用強化はできないと思います。
採用の即効性を求めるのはよくわかりますが、
着実に成果をあげるためには、
この指とまれの“指”を立てるプロセス=ブランディングが必要でしょう。