004 #ブランディング Ⅱ
なぜ、金沢のデザイン会社なのに
全国からオファーが集まるのか?
VOICEは企業や教育機関の「本質を可視化する」ブランディング会社です。
石川県金沢市に本社を構えながら、
全国の企業・教育機関から直接オファーをいただいています。
営業活動や広告出稿に依存せず、
作品そのものを通じて見つけていただくスタイルをつらぬいています。
本記事では、
「なぜ金沢の会社に全国各地から依頼が集まるのか?」
その理由を、VOICEのクリエイティブポリシーとともにお伝えします。
01 東京本社ではない理由
金沢だとブランディングの需要は少ない?
VOICEは石川県金沢市に本社を構える会社です。
クライアントの構成比率は石川県内が約20%。
富山県と福井県はあわせて約20%。
残りの約60%は北陸三県外の企業や教育機関などです。
過去25年を振り返ると、
「なぜヴォイスは東京を本社にしないの?」と言われてつづけてきました。
全国各地にクライアントがいるんだから金沢じゃなくていいでしょ?
首都圏にいたほうがもっと売上は大きくなるでしょ?
ブランディングの需要って金沢などの地方だと少ないですよね?
たしかに合理的に考えれば東京を本拠にしたほうがいいかもしれません。
ただ、金沢でもわたしたちのやりたいことは充分にできます。
VOICEは特定の地域のクライアントを求めているわけではありません。
要件はエリアじゃない。
わたしたちは“VOICEじゃないといけない方々”のお仕事しか受けたくない。
“VOICEじゃなくてもいい方々”の力にはなれない。
そこをいちばん大事にしています。
だから首都圏であっても地方都市であっても、
“VOICEじゃないといけない方々”であればいいし、
そういうクライアントから声をかけていただくことは本当にありがたい。
それともうひとつ。
わたしたちがやりたいのは、金沢でもできるんだと証明することです。
地方都市に本拠を置いても全国各地からオファーが集まってくる。
そういうクリエイティブチームを実在させたい、
というモチベーションが創業期からありました。
それを体現するためにはとうぜん地方都市を拠点にすべきだし、
金沢という街はうってつけだと思っています。
02 クライアントが探してくれるワケ
VOICEはいわゆるデザイン制作会社ではない。
本題です。
「なぜ金沢の会社なのに全国からオファーをいただけるのか?」
VOICEは広告代理店などの営業会社から仕事を請け負うことはありません。
では自社で営業活動をしているかといえば、いっさいしていません。
もとより広告宣伝もしていません。
クライアントがわたしたちを見つけてくださいます。
お客様はどこかでVOICEの仕事を見る。
そして「これはどこが手がけているのか?」と探してくださる。
探して、調べて、VOICEのホームページにたどりつく。
ホームページでわたしたちの考え方や実績をご覧いただき、感じてくださる。
「この会社はいわゆるデザイン制作会社じゃない」
クライアントの方々はそんなふうに思ってくださるようです。
作品実績には、ロゴデザインやホームページデザイン、テレビCM、
パンフレットなどの制作事例が並んでいます。
「でも、この会社がつくるものは、いわゆるデザインだけではない」
「わたしたちが必要としているのは“デザイン”じゃないのかもしれない」
クライアントの方々はご自身の課題に気づき、お問い合わせいただく。
淡々と活字にすると、こういう流れです。
「そんなにうまくいくか?」とあやしまれそうですが、事実です。
このパターンが最も多い。
だからVOICEは営業も広告もやる必要がない。
やっていることはただひとつ。
言ってしまえば、“いい作品をつくる”。
ただそれだけです。
なんとも面白味のない答えだと思われそうですが、本当にこれがすべてです。
では、わたしたちの考える“いい作品”とはどんなものなのか?
03 “いい作品”の定義とは?
その業界らしくない“異形”だから探される。
一般的にデザイナーが考える“いい作品”と、
VOICEの考える“いい作品”はおそらくちがいます。
このちがいが全国各地から「見つけられるか」「見つけられないか」
のちがいだと思います。
VOICEの考える“いい作品”とは、デザインの良し悪しではありません。
いわゆる広告賞やデザインコンクールの類で評価される“いい作品”ではない。
わたしたちがいいと思うのは、
たとえば「その業界らしくないブランディング作品」です。
住宅業界であれば、住宅会社らしくないブランドになったとき。
IT業界であれば、IT系の会社らしくない表現になったとき。
そういうブランディングができたとき、わたしたちは“いい作品”になったと思います。
業界のお作法にとらわれないで、その会社だけがもっている本質をかたちにする。
結果、その会社は“業界っぽくない”ブランドになる。
みんな「この業界はこうでなくちゃいけない」という思い込みに支配されています。
知らず知らずのうちに横並び意識が働いている。
その意識でデザインワークが進められ、クライアントもそれを疑わない。
思い込みの範疇で“いい作品”をつくっても、「見つけられる」ことはありません。
業界内では“いい作品”として評価されるデザインやブランディングであったとしても、
一般の人は気にとめない。
想定内だからです。
“お馴染みのデザイン”の域を超えないんです。
ゆえに「これはどこが手がけたんだ?」とはならない。
業界っぽくないものは“異形”に映ります。
はじまりは違和感です。
その違和感がキッカケになって「うちの会社や商品もそこまでやっていいのかもしれない」という挑戦心が芽生える。
そしてそれをやったのはどこだ?となる。そういうことだと思っています。
そうしたお客様は、潜在的に業界の常識に違和感を持っている方々です。
04 キーワードは「本質の可視化」
クライアントに真の課題に気づいていただく。
もっといえば、単に“異形”というだけでは探されることはないでしょう。
そもそもVOICEは異形をめざしてブランディングしたりデザインしているわけではない。
結果、“異形”になるだけです。
実際のところVOICEの作品は、世間的にはそんなに斬新なものではないと思います。
だからデザイン業界映えはしないのではないでしょうか。
いわゆる広告賞やデザインコンクールなどで評価されるかはあやしいです。
ではなぜクライアントからは“異形”に映るのか?
全国からオファーをいただくキッカケになるような作品になるのか?
キーワードは「本質を可視化する」ということです。
前述の「業界らしいデザイン」とは、コトの本質を探求していないデザインです。
VOICEから見ると、本質探しをおこたった、とても表層的な仕事なのです。
本質をつかまえたブランディングは、
業界内での差別化というゴールに向かうのではなく、
その企業や商品の独自化という方向に突き進みます。
「自分たちの本質が見えない」
「現状は本質を表現できていない」
そんな課題を潜在的にもっている方々は、“異形”を見て気づきます。
「これは奇をてらってつくられた“異形”ではなく、本質を見える化した結果ではないか」
そしてこれまで考えてきた“デザイン”では問題解決できないことに気づく。
本質を可視化することこそが真の課題である、と。
課題設定をそこに据えないと問題は解決できない、と。
いえ、お客様がこのように言語化することはありません。
言葉にはならなくても、そうイメージして
「自分たちの課題と重なった」と感じてくださる。
だから“異形”の出所を探してVOICEにたどりつき、お問い合せいただく結果になる。
実際は、このようなクライアントは多くはないです。
少なくていいんです。VOICEはやみくもにオファーを受ける会社ではないですし、
そもそもたくさんの量の仕事を引き受けたいチームではありませんから。
05 依頼を受けない覚悟
お互いのためにならないオファーは受けない。
お客様がVOICEにお問い合わせいただいたとしても、
かならずお仕事を受ける結果になるとは限りません。
クライアントのご意向とVOICEの考え方が合わなければ
もちろんプロジェクトは進行しません。
近年のお客様からのオファーの中に
「ホームページをリニューアルデザインしたい」との動機があります。
そのときVOICEのスタッフが思うのは
「本当にホームページをリニューアルしてクライアントの課題を解決できるかな?」
ということです。
いえ、端っからWeb以外にもいろいろ総合的にデザインさせてほしい、
と考えているわけではありません。
Webは課題ではなく手段にすぎない。
ならば何が解決策として正しいのか?
そもそも真の課題設定はできているのか?
単純にそう考えるのです。
前項で述べた「本質の見える化」はそこからはじまります。
ですが、クライアントの中には「本質は自分たちで理解している」という方もいます。
「そこはいいからユニークな(異形な?)デザインにしてほしい」
という趣旨の方もいます。
そのようにお考えのクライアントであればVOICEとの相性は悪いです。
お互いのためにもお仕事を受けることはできない。
「デザインは、デザインする前に決着がついている」
これはVOICEのクリエイターが共有している考え方です。
いいホームページをつくるためには、ホームページをつくる前にやるべきことがある。
そのやるべきことが“クライアントの本質発見”や“真の課題設定”です。
水は方円の器に従うように、クリエイティブは目的に従います。
“クライアントの本質発見”は、器のかたちをつくり、
クリエイティブの目的をつくる作業です。
最初にそれをやらないと、お客様が期待しているパフォーマンスは発揮できないのです。
期待に沿えない結果になるのであれば、そのオファーはお受けしない。
それがお互いのため、ということです。
「なぜ金沢の会社に全国からオファーが集まるのか?」というお題に対して、
ここまで思うままに記事を綴ってきました。
客観的に見て回答になっているかは分かりません。
でも、これがVOICEの思う回答です。
何を申し上げたかったかといえば、
けっきょく自分たちのクリエイティブポリシーを堂々と掲げて
“この指とまれ”の指を立てるということを言いたかったのかもしれません。
06 まとめ|なぜ全国からオファーが集まるのか
VOICEが全国各地から選ばれる理由は、地域性ではありません。
・営業をしない
・広告を出さない
・業界の型に合わせない
・本質の可視化を行う
・合わない依頼は受けない
これらの姿勢が結果として“異形”を生み、
その違和感が問いを生み、
問いが探究を生み、
そしてVOICEが見つけられる。
地域を超えて選ばれる理由は、
独自の思想とマーケティングの一貫性にあります。
VOICE自身がデザイン業界の横並びを嫌い、
自身の正しいと思う考え方をつらぬいて実践しているからです。
<VOICEにオファーをする企業>
・業界の常識に違和感を持っている
・デザインではなく本質から見直したい
・横並びではなく独自性を確立したい
・地域に関係なく、本気でブランドを築きたい
上記のようなクライアントによくお問い合わせいただいています。