CREATIVE
あさましい広告。
売り込んではいけない。
引きつけなければいけない。
かつては「売り込む力」があればよかった。
経済成長を続けた時代は
広告で売り込むことが得意な企業に利があった。
いまはちがう。
「引きつける力」がいる。
売り込む企業は前時代的。
現在は引力のある企業や商品が勝っている。
現代の消費者に「ほしいもの」を聞くと
いちばん多い回答は「とくにない」なのだという。
「なにがほしいか」ではなく
「なにが必要でなにが不要か」を見極めようとしている。
それが現代の消費者像だとすれば
ほしいものがとくにない人たちに
もっと売り込もうとするのはナンセンス。
ここ数年、
広告を大量に流す行為を
あさましく感じるのはそのためだ。
いやしい企業は人を引きつけない。
もはや広告は無用なのか。
広告は売り込むものではなく
引きつけるものであると考えてみる。
売り込む広告と引きつける広告は大いに異なる。