VLOG|石川県金沢市のデザインチーム「ヴォイス」 ホームページ作成やCMの企画制作をはじめNPOタテマチ大学を運営

VLOG

PROFILE

宮川真也
株式会社ヴォイス 代表取締役

クリエイティブディレクター

タテマチ大学/NPO金沢マチ
ナカ大学 代表理事

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ブランディングは魔法ではない。

ブランディングは

イメージづくりではない。

理想と現実のギャップを

埋める作業のことを
ブランディングというのではないか。

はじめに理想をはっきりさせる。

わたしたちはどうあるべきか。

どうありたいのか。

どこへ向かうべきか。

こうなりたいんだ

というものを宣誓することから
ブランディングはスタートする。

理想を掲げてイメージをつくったら

それはスタート地点に立ったにすぎない。

つくりあげたイメージは

「わたしたちはこうありたいんだ」
という宣誓に等しい。

向かうべき旗印を掲げたに等しい。

指標を表明して

志向を表現したら
イメージはよくなるかもしれない。

でも、イメージがよくなっただけだ。

中身はどうか。

実態はどうか。

現実がともなわなければ

たとえば対外的な成果は
そんなにあがらないはずだ。

ブランディングは魔法ではない。

ただそれをやったからといって

売上がものの見事にあがるわけではないし
社内がとたんに活性化するわけでもない。

でも、やらなければ前に進めない。

やらなければ理想をめざそうにもめざせない。

その組織ではたらく人たちは

なんのために働くのか
なにをめざして行動すればよいのか
が見えてこない。

社外のお客様や取引先は

その組織の考え方や
主張や哲学が見えてこない。

個性が見えてこない。

個性がないと選ばれない。

その組織が選択されるのはむずかしくなる。

やらないよりやったほうがマシ

という話ではない。

やらなければいけない。

忘れないことのほうが重要。

新しいことを学ぶのは大切。

でも、

学んだことを忘れないことのほうが
何倍も大事だと思う。

向上心のある人は

もっと新しいことを吸収したいと考える。

でも、

自分の勉強が足りないと心配するより
これまで学んだことを
忘れることを心配したほうがいいかもしれない。

わたしたちは

これまで多くのことを見たり
聞いたり感じたり
ときには気づいたりしてきたはずだ。

それをまず自分のものにしなくちゃいけない。

勉強したことは体得しなくちゃいけない。

先週学んだことが身についていないのに

今週また新しいことを懐に入れようとする。

それをくりかえしても進歩はない。

似たような話だと思っているのだけど

自分は社員に「本を読みなさい」とは言うけれど
「本をたくさん読みなさい」とは言わない。

「一冊のいい本を、体得できるまで何度も読み込んだほうがいい」

そういうふうに話させてもらう。

その一冊から得たものを忘れずに

自分のものにできたら
それだけでおよそ食べていける。

それは流れている。

ある1点だけを見て

良いか悪いかを決めてしまう。

それがよくない。

点は線になっている。

プロセスの一部である。

なのに

過程の1点だけをとらえて
評価を下す。

我慢できない。

ものごとの推移を見守れない。

評価を下す立場にある人は

我慢というものを
おぼえなければならない。

時間の流れのなかで

それがどう推移するのか。

あるいは推移してきたのか。

成果が出るまでの過程は

1本の川のようなものだ。

そこには流れがある。

すべてのことは流れている、と考える。

コンペに参加しない理由。

競合しないためにどうすればいいか。

それをつきつめた結果が

いまのVOICEのスタンスになっている。

VOICEはコンペに参加しない。

競合コンペという方式は

一見、提案者がしのぎを削って
優れた企画が生まれるように感じられる。

実際はそうではない。

競合するということは

そこに競争原理がはたらく。

採用されるのは

競争に勝ち残りやすい企画だ。

提案者は、競合受けするプランをつくればいい。

クライアントの問題解決のためのプランではなく、

勝つことを目的としたプランをつくる。

審査員に迎合した案を企て、

競合者を出しぬく案を練り上げる。

これをやっていると

良し悪しの基準を見失ってゆく。

競合コンペの参加者の最重要課題は

クライアントを勝たせることではない。

自分たちが勝つことである。

コンペの主催者は

いいかげんそのことに
気づかなければならない。

VOICEは競合の中に生きない。

本末転倒の慣習の、その外側で生きていく。

自分は自分を知らない。

人間のいちばんの悩みは

自分自身を知らないことだという。

他人を評するのはやさしい。

世間を論じるのもかんたん。

でも、

自分を正しく論評するのは
むずかしい。

ほとんどの人は

自分のことを知る由もない。

「わたしは、わたしらしく生きる」

そういうことを気軽に口にする人がいる。

自分のことを知らないはずなのに

「わたしらしく」という。

じぶん自身を知ることが

ものすごくむずかしくて
ものすごく重要な命題であることを知っていたら
そんなセリフを易々とは口にできない。

「自分探しの旅をする」

これも一時期流行した。

だけど、最近は誰も言わなくなった。

自分探しというのは

逃避の口実であることを
もうみんな知っている。

自分探しの旅に出た人で

自分を探しあてた人にはお目にかかれない。

自分を知るのはむずかしい。

だから友人や仲間は大切なのだ。

仕事の同僚も大事だ。

自分の知らない自分を知っている人と

仕事をするのは重要なことだと思う。

人が社会に出て仕事をする理由。

自分を知るためではないか。

自分がどんな人間かを教えてもらうためではないか。

自分の知らない自分を教えてくれる

お客様や仕事仲間の存在は
人生においてとても貴重だと思う。
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