いろいろ思案して、
自分の考えにぴったりの言葉を見つけようとすること。
それが「考える」ということではないか。
「考えているとき」は、「言葉を探している状態」ではないか。
どんなにいい考えだって、
どんなにすぐれた研究成果だって、けっきょくぜんぶ「言葉」という
出口を通らなくちゃいけない。
考えがまとまる、という。
それは「言葉になった(言葉にできた)」ということではないか。
じぶんの言葉をもたないということは、
じぶんの考えをもたないことにつながる。言葉が貧弱だと
じぶんの考えも貧弱になっていく。多くの人が考えていて、うまく言葉にできない概念がある。
それを言葉にするのがクリエイターの役割ではないか。
それが考える仕事の正体ではないか?と
言葉を放棄する傾向にあるデザイナーの人たちに問うてみたい。